発見者

7/14
前へ
/164ページ
次へ
 あの時間に梅子が真を呼んだのは、恐らく他の相続人達に真の存在を知られたくなかったからだろうと思われる。  真と言えば今まで会った事もない人に祖母だと言われても困惑が大きいだけで迷いに迷って、ちいちゃんに相談することにした。 「ちいちゃん、俺におばあちゃんがいたらしいよ」  真は他人事のようにそう切り出した。 「よかったね」
/164ページ

最初のコメントを投稿しよう!

409人が本棚に入れています
本棚に追加