《特攻作戦》

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 大西瀧治郎は部下に対し『特攻なんてものは戦略の外道だよ』と語り、人の道に外れてた作戦である事を、誰よりも知っていました。  そして、出撃する隊員に対して『国を救う者は大臣でも軍令部総長でもない。諸子のごとく純粋にして気力に満ちた若者である』と訓示し、必ず最後に『自分も後で行くから』と付け加えました。   敗戦の翌日、特攻隊員と約束した通りに、自害して果てました。切腹した中将は、解釈を拒み、あえて十五時間もの間、激痛に苦しみました。
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