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湧一は、気づいたらトンネルの スタートラインにクレスタをつけていた。隣には、緑色のシルビアがいる。
気のせいか、何か少し周りが霞んで見える。
「あれっ……。俺、いつの間に、ここに来たっけ……?」
「グォンッグォン」
シルビアが吹かす。
トンネルの上には、ランプが4つ横に並んでいる信号が取りつけてある。
周りには、人は1人もいない……。
信号の1番左のランプに、赤い光が灯る。2つ目、3つ目、そして、赤いランプが消えた瞬間、1番右の青いランプが灯る。
「グォーン」
シルビアが、ロケットの様にスタートして見えなくなる……。クレスタのアクセルを踏み込むが、いつもよりかったるいような気がする。トンネルを出てすぐのヘアピンを、シルビアが華麗にドリフトをして抜けるのが見えた……。
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