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夜の10時半ごろ、2人はファミレスの駐車場から車を出しまた川神峠へ向かった。
「兄貴……。あれ、かなり難しいんだけど……」
あれから2人は、ガソリンを2回も給油するほど走りこんでいた。
「それはそうやろ。高速で速度を一定にキープすんのとは、全然ワケが違うやろ」
「ホント、カーブではブレーキをかけてないのに減速するし、下りのストレートじゃ加速していくし……。マジさ、無理がある」
「あはは、お前みたいな下手クソ、そう簡単にはできねェよ」
「うるせェが」
そう言いながらも涼は、『まァ、けど、あんだけ練習したとはいえ、普通、1日で50km/hを、5km/h前後でコントロールできるヤツなんて、そうざらにはいなかけどなぁ』と腹の中で思っていた。
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