負け!?

3/3
前へ
/777ページ
次へ
どんどんシルビアの排気音が 遠くなっていく。湧一も頑張って攻めるが、全然追い付けない。 「クソォオオオオオオ」 もはや、壁にケツ当てようが、ガードレールにドアを擦りつけようが関係無しに湧一は走った。負けたくない一心で……。 しかし、全ての反応が鈍い。 最終コーナーを抜ける。 そこに見えたのは、シルビアから降りて、玖美と楽しそうに話しているヤツだった……。ゆっくりそこへ車を動かす。 「玖美……」 「アンタ誰? 負け犬クン。目障りだから、顔見せないで? ウチさ、あの人と付き合う事にしたから」 と、玖美はシルビア乗りを指差す。そして、クレスタのドアを開け、湧一を引きずり出し、クレスタに乗り込んだ。 「えっ!?」 「バイバァーイ、負け犬クン」 そして、クレスタとシルビアは 走り去り、周りが暗くなる……。 「うわアァァァァァァァ」 湧一が、布団から飛び出す。 「ハァハァ……。ゆっ夢か!?」
/777ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1684人が本棚に入れています
本棚に追加