第二章 気術師の到来

3/14
前へ
/565ページ
次へ
「懐かしいな」 オレはベッドの上で寝転がり溜め息をついた。いまさら考えてみても悪魔というオレのイメージは消えない。 正直不良みたいな振る舞いをしてるから消えないというより消さないという方が適切かもしれない。だからといって後悔して無いわけではない。自分の感情がよくわからない。嫌になってくる。 そんなとき、オレの寮の扉が開いた。そして誰かがオレの近くまでやってくる。 「龍鬼か」 目は閉じていたが雰囲気だけでわかった。 「停学だってな。いいきみだ」 「うるせぇ」 いつも通りのやりとり。冗談が通じあういい友だ。
/565ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4816人が本棚に入れています
本棚に追加