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「とう!」
「ひゃわ!」
チョップが脳天に炸裂。岩見は涙目になってしまったがとりあえず落ち着いたようだ。
「で、気解放って何だ?」
「は、話せません」
「いいから」
「いいからと言われても…」
「い・い・か・ら」
「はううう…」
これは軽いいじめなんじゃないか?オレの中の天使が囁く。が、オレは聞く耳をもたない。だって悪魔だし。
「話してやれよ、紗英奈」
ドアの方から声が聞こえた。龍鬼だった。
「た、隊長~」
岩見が涙目で龍鬼に抱きついた。龍鬼が何かお父さんに見えた。
「落ち着けよ、なっ?」
龍鬼は満面の笑みで岩見の頭をなでてやっていた。
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