第三章 請負企業

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「とう!」 「ひゃわ!」 チョップが脳天に炸裂。岩見は涙目になってしまったがとりあえず落ち着いたようだ。 「で、気解放って何だ?」 「は、話せません」 「いいから」 「いいからと言われても…」 「い・い・か・ら」 「はううう…」 これは軽いいじめなんじゃないか?オレの中の天使が囁く。が、オレは聞く耳をもたない。だって悪魔だし。 「話してやれよ、紗英奈」 ドアの方から声が聞こえた。龍鬼だった。 「た、隊長~」 岩見が涙目で龍鬼に抱きついた。龍鬼が何かお父さんに見えた。 「落ち着けよ、なっ?」 龍鬼は満面の笑みで岩見の頭をなでてやっていた。
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