第一章 私立マンモス学園

2/7
前へ
/565ページ
次へ
バス停に着くともうやつが待っていた。 「おはよー、龍鬼」 「おう」 オレの親友の東堂龍鬼は短く答えた。 「どうしたよ?無愛想だな?」 「昨日旅行から帰ってきたばっかりだから眠いだよ」 そう言って龍鬼は大きく欠伸をした。 「へぇ~。何処まで行ってたんだ?」 「忘れた」 俺は吉本新喜劇みたいに転んだ。わかったと思うが龍鬼はこんなやつなのだ。漢字でながったらしく言うと自由奔放天上天下唯我独尊である。 しかも背が高く、百七十五の俺が見下ろされるくらいなので、とても威圧巻がある。 「じゃあ、行くか」 そういって話題を無理矢理そらした。話しているうちにバスに乗った。
/565ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4816人が本棚に入れています
本棚に追加