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バス停に着くともうやつが待っていた。
「おはよー、龍鬼」
「おう」
オレの親友の東堂龍鬼は短く答えた。
「どうしたよ?無愛想だな?」
「昨日旅行から帰ってきたばっかりだから眠いだよ」
そう言って龍鬼は大きく欠伸をした。
「へぇ~。何処まで行ってたんだ?」
「忘れた」
俺は吉本新喜劇みたいに転んだ。わかったと思うが龍鬼はこんなやつなのだ。漢字でながったらしく言うと自由奔放天上天下唯我独尊である。
しかも背が高く、百七十五の俺が見下ろされるくらいなので、とても威圧巻がある。
「じゃあ、行くか」
そういって話題を無理矢理そらした。話しているうちにバスに乗った。
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