第一章 私立マンモス学園

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オレは席に座り、龍鬼に話しかけようとした。が、 「私たちには挨拶もなしというのはどうかと思いますが?」 という声に遮られた。 「なんだ響子、いたんだ」 「バス停からずっといましたわ!」 龍鬼(リュウキ)の妹の響子(キョウコ)はバスの中で怒鳴った。つまり、密室に近い場所で。 客のほとんどがオレを睨んできたが、スルーした。 「オハヨウゴザイマス、キョウコサマ」 「…?何ですか、その片言は?」 「ナンデモナイヨ。タダ、バカニシテイルダケダヨ」 「この…!」 響子は顔を真っ赤にして拳を振り上げてきた。わかりやすいやつ。
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