第六章 二人の実力

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寮に帰ると志保はもういなかった。安心安心一安心。 「お帰りなさいませ、ご主人様」 華音が迎える。 「どこに行っていたのですか?」 「緊急の会議行ってた。オレ、任務行くから遅くなる」 「では、わたしも行きましょう」 「は?」 女の子を殺しあいに連れてけと? 「な、なんで?」 「わたしは貴方の武器ですよ?当たり前でしょう?」 「で、でも危ないよ…?」 「尚更行かないわけにはいきません!」 意外と頑固なんだなぁ…。全く引きそうにない。 「わかったよ……。そのかわり敬語止めて、オレのことは光一と呼べ」 これはオレが認めた奴に言う最初に言う言葉だった。よそよそしくされるのは嫌いだ。 「わかりまし…」 「こら、敬語だ」 「わかったよ光一様」 「様もなし」 「わかったよ、光一君」 ホントは君も止めて欲しかったが、それは性格上仕方ないだろう。
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