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始業式が終わった後、オレと志保は担任の先生に呼び出された。
志保は成績がよくて、バスケ部のエースなので厳重注意だけですんだ。しかしオレは成績は下の中で帰宅部だ。
しかも今日がはじめてではない。これで五回目……いや、六回目だったけな。
「これで七回目ですよ、さわぎを起こすのは」
「七回目だったか。お褒めいただき恐れ入ります」
校長が青筋をたてて怒っている。
「加藤光一を一週間の謹慎処分とする」
「喜んで」
そういいのこし校長室を去った。志保が外で待っていた。
「どうだった?」
「一週間停学だってさ」
志保は顔を歪ませた。
「わたしのせい?」
「気にすんな。先公なんてすぐに停学にするんだからよ」
オレはそれだけ言うと歩き出した。
「どこいくの?」
「寮。帰って寝る」
オレはそのまま呑気な気分で帰ることにした。
今日の夜、人生が変わることを知らずに。
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