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俺は大きな体育館に圧倒され、思わず立ち止まってしまった。
すると、列をなして歩いていた俺の後ろは、当たり前のようにつまったらしく……
ドンッ
貴「わぁ!!」
?「大丈夫?」
貴「だ、大丈夫です!ありがとうございます…」
転んだ俺は自然とその人を見上げる体勢になった。
見上げた先の人は、凄く綺麗な黒髪に、切れ長な瞳をしていて整った顔をしていた。
?「//ッ…。」
貴「?…あのー…」
?「//大丈夫なら良かった!またね//!」
貴「えっ!あの名前!」
(あ~ぁ、せっかく初めての友達になれると思ったのに…。シュン)
うつ向く貴教を見て、制御のきかなくなった男達が吠えたり、トイレに駆け込む者も居た。(笑)
先生「おーい、静かにしろ。入学式が始まるぞー。」
俺の組の担任
【石田信也】だ。
そう、今日は入学式。
めそめそしていられない。
貴教はさっきの人と同じクラスになれる事を願いつつ、席についた。
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