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「ねえ?
猛が僕を避けるまで
悩んだ事って何なの?
あっ
無理には、聞かないから。」
心底驚いた顔をした赤津は、少し考えて、食べ掛けのメロンパンを袋にしまい村瀬の手を握りドンドン人の少ない所へ向かう。
「猛?!ね・・・何か答えて!」
「昭・・
お前は、俺に避けてた理由聴いてショックなり何なり受けるから言いたくなかった
聴くって事は、覚悟出来てんだよな?」
低い声にビクッとする村瀬だが赤津の言葉に返事を返した。
「猛・・・
知りたい!知らないで此のままより
知った方がいい!俺は、そう覚悟してるよ」
赤津が止まり其所には、赤津と村瀬だけで村瀬を掴んでいた手を離して向き合い赤津が真っ直ぐに村瀬を見た。
その態度に応えるように村瀬も確り赤津の瞳を見た。
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