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リリカが連れて来てくれた飲み屋は、朝までやってる焼き鳥屋だった。
若くて美人なリリカには似合わない店だった。
「リリカちゃん、ごめんね。僕に合わせてこのお店を選んだんだろ?」
「えーっ?!やだよ、この人、何を自惚れてんの?私はこの店が大好きなんだから、ねぇ、大将」同意を求められた大将と言われた頭の禿げ上がった親父は、嬉しそうに頷いた。
自惚れている…。
そう。僕は何をこんなに期待しているのか?
僕のような中年と、まかり間違ってもリリカと何かが起こるなんて…。
リリカは日本酒を頼んだから、僕も同じものを飲んだ。
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