耽溺

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「ゆ、雄一さん?!どうしたのよ?」リリカが驚いたように、大きな目をもっと大きくした。 リリカの声に気がつくと、僕は涙を流していた。 「やだ。なんで泣くのよ?」リリカは困ったように、タオルを僕に投げた。 「…。君の変わりに」と僕が言うと、リリカは少し驚き、背を向けた。 どうやら彼女も泣いているようだ。 細い肩が揺れていた。 僕は彼女の肩を抱き、完全には着れてないワンピースを脱がした。 驚くリリカの両腕を掴んで、優しくそっと唇を当てた。
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