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人間やればできるんだということを実感すると共に、なんでコイツはアイスのパッケージを開けたのか…すごく気になる。 そんなことをしなければアイスなんて買わなかった。 ……うんヨーグルト味はうまい。 「なんや?これ食べられるんか?」 「アイスだからな……ってお前アイスも知らないのか?」 少女はコクリと頷くと、おそるおそるガリガリくんを口に運ぶ……そして、 ガリッ さすが名前のとおりの音が出る。噛んだ本人はひゃあとか言って笑っていた。 「冷たいわ~なんやこれ~」 「お前ホントに知らないんだな……」 そんな俺の声が届いてるのか届いてないのか……少女は俺の言葉を気にもとめず、ただひたすらアイスを食べ続けている。
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