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「お、お前は?」
「誰でヤンスか?」
ちょ…反応が古臭い……
でも誰と聞かれたら、答えてあげるが世の情け……
「俺の名は……
「卑弥呼やゆうとるやろ!!それにあんたら、うちの胸バカにしたやろ?いい加減せんといてこますよ?」
……確かに小さい。てか俺の名前…
「もう一度言うわ!!うちの名前は卑弥呼!!おぼえとき!!」
「うわー変人だ!!」
「兄貴逃げるでヤンスよ!!」
あれ?逃げてったよ??なんで?
いろいろと考えていたら、目の前の少女に目がいった。
黒髪に透き通ったように白い肌。まだ中学生くらいだろうか…あどけない表情がそれを物語っている。胸はさみしいが…
しかし服がホントに変だな……なんかタイムスリップって感じ。
「助けてくれてありがと!自分名前なんて言うん?」
少女は、右手を差し出してきた。
助けた覚えはないのだが、これはチャンスだな。
「俺は斉藤拓馬(さいとうたくま)キミは?」
少女の手を握り笑顔で返した。
なんかさっき叫んでいた気もするが……
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