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「だって、だって。」
床でうねうねと体をくねらせ、さらに気持ち悪いオーラを放つマイファザー。
「さっさと単身赴任してこいや。」
そんな父親を足蹴にしてみる俺。
…………。
~回想終了~
こんな感じで(?)父親は単身赴任中ってわけだ。
コンコン。
部屋のドアがノッキングされた。
「はーい。」
「お兄ちゃん。おかえりなさい。」
開いたドアの隙間から顔を覗かせたのは、妹の白山咲(しらやまさき)。
「ただいま。咲。こっち座るか?」
咲は嬉しそうに「うん」と言いいながら後ろ手にドアを閉め、俺の隣に座った。
ああ、我が妹ながら可愛すぎる。
俺は世間的に言えばシスコンだろう。
まあでも仕方ない。
可愛すぎる咲がいけないのさ(キモ過ぎてスミマセン)。
「聞いて、今日は学校でいろいろあったの。」
「そうか。聞いてあげるからゆっくり話してごらん。」
ああ、堪らない。
咲は俺と1つ違いの高校1年生。
年が離れていないせいか、昔から咲は俺に懐いて離れない。
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