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むかしむかし
あるところに
それはそれは美しい娘が
おりました。
父親譲りの
金の流れるような髪
雲ひとつない青空を
閉じ込めたような純粋な瞳
村の誰からもその娘は愛され
幸せな日々を過ごしていました。
ところがある日……
娘の一家は魔女一家として
捕らえられ散り散りに
なってしまいました…
村の外では娘の一族
【ラステ族】
摩訶不思議な能力を
持って生まれる事から
軍事利用目的の人間狩りが
国家の名の元行われていたのです。
中でも金色の髪を持つものは
一族最強とうたわれる能力の持ち主。
各国が血眼になって探していた
【魔女】が現れた今
ちぃさな村ひとつの壊滅などどうでもよかったのかもしれません。
後になって
自らの家族を見殺しにし人身御供にされた娘が村人たちに呪いをかけ崩壊させた魔女。
として語り継がれただけのお話。
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