カイリ

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『海里!!』   そう呼ばれ振り向いた金の髪の毛の少女 天崎 海里-アマザキカイリ- 5月生まれの16歳 一応言っておくが主人公。   何の為って? 念の為……(;-ω-)     その金髪にとても学校という場所には似つかわしくないふわふわしたアイスブルーのお姫様ドレスを着た少女が声をかけた方に気づく 『あ…浩美♪良かった!!今日来てくれたんだ♪』   赤褐色に染めた髪をサイド分けにし、わざと伸ばしたウルフカットの少女。   愛甲 浩美-アイコウヒロミ- 11月生まれ16歳 スポーツ万能の姉御サマ・他校生   顔だけ見たらツンデレっぽい少女が応える。 『当たり前でしょ? つぅかさ…あんたまたすごい格好ね…』 全身上から下まで何度も見返しながら言う浩美。   『かわいいでしょ♪』 くるっと一回転してみせる海里。 アイスブルーのドレスの下にまだなんか着ているらしくカラフルな生地が見え隠れしている。   『よう!お前来てたんだ』 じゃれあう2人のはるか頭上から不意に軽やかな声が降り注ぐ。 それは2人の身長がだいたい160センチ前後だとして頭ひとつ分以上は上からである。 彼を見上げる形で応える浩美 『いいじゃん海里に招待されたのよ』 教室の窓枠に肘を付ながら海里に問う彼  成瀬 憂介-ナルセユウスケ- 7月生まれ16歳 2メートル近い大柄な少年。 中学からの友達。   『海里ちゃんが招待したの?』 『うん♪』 と笑顔で頷く海里。   この学校ちょっと変わっていて 生徒とその親を含む関係者には3年毎のパスがあるので問題はないが一般的に言う文化祭などの学校行事には学校関係者からの招待状を持って来なければ敷地に入ることすらできない。   他校生の彼女もまた例外ではなく海里が事前に渡した招待状を持って入ったのだ。                      
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