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「デイル!!!」
それを見て魔導師風の男の仲間が飛び出てきた。
ピクリとも動かない仲間を見て、傭兵風の男が悪態をついた。
「くそ!あれ程気を付けろと言ったのに…。
てめぇ、よくも俺の兄弟を…」
ローブの男が、呆れながら、
「大方、俺の首が目当ての賞金稼ぎだろう。 首を狙うなら命をかけろ。」
と言うと、傭兵風の男が顔を真っ赤にしながら、両手持ちの大剣を手に、きりかかってきた。
「この世の理から外れた“神に呪われし者”が道理を説くなっ!!」
男の太刀筋は激昂しながらも、なかなか鋭いものであった。
だが、“神に呪われし者”と呼ばれたローブの男は、
「甘い」
と呟き、軽く大剣を避けてしまった。
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