襲…

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フワ・・・・・ 一瞬、葉の顔を生暖かい風が通りすぎた。。 (なんか気持ち悪りぃなぁ・・・) そう思った瞬間… 祭囃子を掻き消す様に… 「いやぁ~~~~~~~~!!!!!」 急に一緒に祭りを楽しんでいたクラスメイトの女の子の一人が狂った様に叫び、走り出した。 (いかん!なんかに憑かれたな。) 周りの友達らは何が起こっているかわからず、ただただ怯えている。 (オイラがなんとかしなけりゃ・・・) 葉は霊を具現化し、霊と話しはじめた。。 「何やってるんだ?この子に取り憑いて何しようってんだ・・・」 「うるさい!我はただ生身の身体が欲しいだけじゃ。 邪魔するな小僧!」 少女の身体は物の怪の邪気で少しづつ切り裂かれ、紅い鮮血がしたたり落ちる。 物の怪の口からはダラダラと唾液が流れており、 この少女の命が尽きる瞬間をジーーっと見つめている。 ギラギラとした眼光で・・・ 葉は悔いていた。 式神を使える訳でもなく、払う事も出来ず・・・ ただただどうして大切な友人を守る事が出来るのか・・・ ただその事だけを考えていた。
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