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「なら何で赤いんだ?酒飲んでないよな…」
「こ、これは…」
「辻、そう言えば昨日も俺と話してる時とか、近付いた時も赤くなってたよな…」
バレていたのか…流石だ。
そう、昨日も藤河さんの余りの格好良さに、話す度に赤面をしていたのだ。
夜だし、暗いからバレないと思っていたのに…って…。
「そしたら、此れは…?」
「や、やめ…っ…!!」
逃げ場を失い、磔状態の俺に加虐心をそそられたのか、恥ずかしさで顔を背けている俺の耳に息と共に囁き、そのまま首筋に息を吹き掛けられた…。
…勿論、全身の力が抜けてしまい、そのままその場にへたりこんでしまった…。
「辻って面白れぇ…」
「面白くなんかないです――――っ!!」
愉し気に笑う藤河さんを、赤面したまま涙目で見上げて叫んだ。
辺りに響く程の大声で…。
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