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『ツモ』
『国士無双』
『なに~また役満かよ!?やってられっか』
バサッ
男は金を置いて卓を離れた。
俺の名わ【ユウゴ】
関東じゃちっとわ名の知られてるギャンブラーだ。
俺がギャンブルに出会ったのは、六歳の時だ。
親父に連れて行かれた雀荘。俺はよく連れて行かれてた。母親は居なく、親父わギャンブラー。
親父には、多額の借金があり俺が2歳の時に離婚したらしい。
親父には、ギャンブルの才能がない。 子供の俺が見ても分かるほどだ。六歳が雀荘に居たってつまらない。いつも泣きわめいてたっけな。
俺が中学にあがる頃には一緒に麻雀をしていた。なんだかんだで仲良かったんだぜ。
だけど中3の夏に親父は死んだ。家で首吊って、借金があまりにも膨らんだせいだ。
俺は親父にギャンブルわ嫌いだと日頃から言っていた。『ギャンブルなんかやめちまえ』と、
家族をバラバラにしたんだ当たり前だと思う。
だけど心の中では、それとわ違う感情があった。
自分のもっているものすべてを賭けてるかの如くひたすら打つ。
そんな親父の姿、男としては、ちょっと好きだったのかも。
だから俺は今ギャンブラーとして生きてるのかもしれない。
親父が死んでから生きてくためにギャンブラーになったってのもあるけどな。
嫌いだったギャンブルで生きてくってのも皮肉だよな。でも親父には、少なからず感謝している、俺にギャンブルを教えてくれて。
でも俺が関東で有名になれたのは、俺に[才]があったからだ。
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