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[才]とは、簡単に言うと運がよく勘が鋭いって事かな。ギャンブルの才能があるって事。
小さい時からギャンブルと触れ合って生きてきたから人より優れているのわたしかだ。
その[才]のおかげで俺は5神龍になるまで勝ち続けた。
5神龍とは、関東トップ5だけが名乗れる称号の事である。
5神龍には、それぞれ縄張りがある。
茨城、栃木、群馬を縄張りにする【Kザーニ】
神奈川を縄張りにする
【ハヤブサ】
千葉を縄張りにする
【漢】
埼玉を縄張りにする
【ナビ】ナビは、いつもアンナと言う女を連れているらしい。
そして東京を縄張りにしてる俺。
5神龍は、お互いの縄張りに入らない。ゆえに会った事もないのだ。
俺はヤツらと闘いたいといつも思っている。東京で敵なしの俺だモノ足りなくて当たり前だ。
そんな事を思いながら今日も麻雀をしている俺。
『ユウゴ』
店の外から俺の名を呼ぶ声・・・。
『なんだお前か』
そう俺は言った
『なんだわないだろぉ~、俺達コンビだろ』
白のパーカー半ズボンこの男の名は、しゅう。
一週間ほど前に麻雀で俺に負けてから『あんた強いね、俺とコンビを組もうぜ』と しつこく付きまとってくるチンピラだ。
『コンビなんか組んだ覚えわない』
そっけない態度で俺は言った。
『まーそう言うな。なにかと役にたつぜ!!』
『じゃあ、俺より強いヤツを連れてこい!!俺はもっと激しいギャンブルがしたいんだ!!俺の全てを賭けるぐらい熱いギャンブルがしたいんだ!!』
俺は声を荒げて言った。
その時だ
『ありますよ。あなたの全てを賭けるに等しいギャンブルが。』
その声の主は全身黒ずくめで妙な威圧感と言うか、殺気が感じられた。
俺の人生は、この時から大きく変わっていった。
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