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「オレはこの洋館の住人―「住人」て言っても屋敷で暮らすオレ達「案内人」に「扉」の奥にいる「幽霊」て意味でも使うけど―多重人格の中の一番古い人格のレイだ
君達が屋敷の前で迷子になってたからさ―気晴らしに退屈紛れに話をしようと思って
屋敷自体古いし――そこらに「住民」がいるから悪戯や迷子にされない様に気を付けて?
オレがいるなら多分平気だけど見失わない様に気を付けてくれよ?
屋敷も「住民」も悪戯好きだからさ
これから不思議で奇妙な話を君達にしたいと思って―酒飲んでたんだけど来客に気付いてやって来たんだ来たんだ
何?お化けとかって嘘だろとか君達は言うのか?
普段の話し方だと判りにくいからアルコール入った頭をフル回転させてなるべく標準語で話しているんだぜ?
まぁ君達が信じる信じないは別として―オレは幽霊とかそういうの信じてるさ
でなければ今まで見て来たモノ達の「存在」した価値観が消えるからね
もしオレに興味惹かれたならついておいでよ―不思議な体験した話を話してあげるさ
だから導く為に一応パクりとかでないけど「案内人」を名乗ってる訳
ついて来て信じる信じないかは君達の判断に任せるよ
変人だと思うなら思ってついて来なければいいさ
さて―不思議な世界へ通じる扉を開けるよ」
―レイは手招きをして古い緩い螺旋階段がある広いロビーに貴方方を誘う
―空気はやや埃っぽくやや感じるのだが―赤い古ぼけた絨毯が印象的だ
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