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―「姉ちゃん!俺も連れてってよ!」
「ダメ。中学生は参加出来ないの、お土産買ってくるから…澪はお留守番、分かった?」
俺の隣に中学生の頃の自分がいて…
中学生の頃の自分の前には綺麗な女性がいる…
「ッ……――姉はいつも俺を子供扱いする…」
あれ?
このやり取り…どっかで…
「恋夢もお留守番なんだから♪じゃあ…恋夢の事、澪に頼んでもいい?」
「うん…」
「澪は子供じゃないから…頼めるよね?」
優しく微笑みながら言う…
「うん!♪――姉の変わりに俺が恋夢を守る!」
「フフッ…じゃあ頼んだよ…行ってきます♪」
「うん…♪
行ってらっしゃい♪」
赤色のショートの髪に
俺と恋夢と同じ赤紫色の瞳で…
右目は眼帯をしている
綺麗な女性…
行ったらダメだ…
お願い…行かないで…
姉ちゃん…!
手を伸ばし姉ちゃんの腕を掴もうとするが…
届かない…
……姉ちゃん…―
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