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キッィ、キッィ、キィーーー!
ドッガーン!
『事故だ!』
『事故がおきたぞ!』
『救急車だ!怪我してるぞ!』
『動かすな、首が変な方向に向いているぞ!』
『早く、救急車を呼べ!』
ピーポー、ピーポー!
事故がおきた。バイクと車の正面衝突。バイクに乗っていたのは青年、重体で一刻の有余もない。
病院で救急治療を受けるが…
青年の若い命は、無駄に散ってしまった。
青年の彼女、【舞】が顔色を変えて搬送先の病院に駆け付ける。
しかし、時はすでに遅く…彼は、亡くなっていた。
運命なのか…、神様は、舞から一番大切な人を連れて行ってしまった。
色んな想い出だけを残して… どうせなら、彼と一緒に彼との想い出も持って行ってくれれば、どんなに楽だったか…!
置き去りにされた想い出だけを引きずりながら生きて行く事がどんなに辛いか…
楽しかった想い出を、一緒に笑える相手も、もう舞の隣にはいない。
『舞、見てみなよ!』
『あそこに、俺達の家が有れば、良いな!』
『何言ってんのよ!』
『結婚が先でしょ?』
『そりゃ、そ~だ!』
こんな、想い出を誰が癒してくれるのか…
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