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その時、
『…マイ、舞…』
舞の耳には、そう聞こえたような気がした。
『えっ!』
『高志!何!』
今度は、舞の頭の中で聞こえて来る。
『舞、ごめんよ!』
『一人にして…』
『舞を、守ってやれなくなった。』
『何時も自分勝手で!』
『舞に世話ばっかりかけて…』
舞が、目を開けるとそこには高志が立っていた。
舞は、泣きながら高志にしがみつき…
『夢だったんだ。』
『高志……よかった。』
『あのね!高志が事故で亡くなった夢…見たの。』
『舞、辛い夢見たんだね…』
『でも、俺は……………』
『舞、夢じゃなく本当なんだ。』
『ごめんよ!』
『えっ!』
舞は、何を言っているのか理解出来ないような顔をして、高志を見上げる。
すると、高志の体全体がなんとなく、透けてるような感じを受ける。
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