指輪の感触

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宙に浮いた身体の行き着く先とその後の展開は分かっている。     トイレの便座に座らされて扉を閉められた。   私は、排泄は出来ても処理が出来ない。 「終わりました」 私が声をかけると再び扉が開かれる。 現れた男の口元は笑っている。 本当に嫌な男。 しつこい程、丹念に 血が付着しても拭かれ続けた。 男のそれが隆起している。 屈辱で涙が流れそうになるのを必死で堪えた。 そうしないと、後に行われるであろう、それ以上の出血を伴う行為に堪えられないから。
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