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「はぁ~!!」
(思い返しだけでイライラするぜ!!!)
イライラするからこそ尚更、
この涼しい部屋で頭を冷やそうと思ってたのに!
なのに今日に限って秋山みたいなのがいるし!!
今までの生徒会長は昼休みまでこんなとこ籠ってまで仕事してなかったのに!
クソ真面目なヤツ!!
嫌なヤツ!!!
そう思って、書類らしき紙の束に視線を落とす秋山を睨みつけていれば、秋山は視線の先を動かすことなく独り言のように呟いた。
「・・・パシリ、ねぇ~」
「・・・・」
「オレだったらもっとそれをイイように利用するけどな~」
「は?」
オレが秋山の今の言葉にだけ反応すれば秋山は目だけを動かしてオレと視線を合わせると―――・・・
「・・・・クス」
ゾクッ!!
「!!」
鳥肌が立った。
「ククククク・・・」
「!?」
(なぜ笑う!?!?)
ガタッ…
「はっ!?ちょっちょっ!?こっち来んなよ!!!」
何故かイスから立ち上がる秋山。
ガタガタッ!!
慌てたオレは逃げる体勢を作るために机の上にのせていた足を降ろした。
「ちょってめっ何で笑っ―――どわぁっ!!」
ガッタ――――ン!!
しかし慌てすぎてイスから落ちてしまった。
そんなオレに秋山は容赦なく気味の悪い笑顔(いや!もはや笑顔でも何でもねぇ!!)で一歩一歩近づいてきて、とうとうオレを上から見下ろせる位置まで来てしまった。
そしてゆっくりと腰を低くし顔
をだんだんと近づけてきて――――――・・・
「ちょちょちょちょちょまてま
てまてまて!!!あ!つーかお
まっ!右手の包帯どうしたんだ
よ!?あっあれかあれ―――」
まさにデジャブ!?
気が動転しまくりのオレはもぅ訳が分からず、とりあえず目に付いたものを口走ったりしていた。
テンパりすぎたろオレ!!!
いやっ!だっ!でっ――――
「ぎゃあああああああ!!!」
グイッ!!
「―――ちょっと耳貸してみ」
「・・・・・え?」
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