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「いーちかっ♪」
「あっりゅうちゃ―――んっ!?」
待ちに待った放課後。
ちゃんとオレが送ったメールを見てたみたいだな。
ちゃんと下足室で待ってやがった。
ちゃんとオレのパシリだってことを思い出したらしいな!
だけどおかしなやつだな・・・オレが声かけた時の壱花の顔、何かにおびえてるような表情をしてたかと思えばオレの顔見た瞬間引き攣った変な顔に変わった。
・・ま、別にどーでもいっか!なんたって今日のオレは・・・
「え?あれ?りゅうちゃん?おっ怒ってなかったっけ?」
(なんだかすごくご機嫌?)
「はぁ~?な~に言ってんだよっ!オレが短気な人間みたいな言い方してんじゃねえ!オレはいつでもこんな感じだぜ?」
「えっ;;りゅうちゃんが短気じゃなかったら世の中に短気の人なんか存在しなくな―――」
「うっせえ!」
壱花が最後まで言う前に頭をベシッと一発叩いた。
オレは余計な事は聞かない主義だ!
オレに叩かれた所を手で擦りながらまだブツブツ言ってやがる壱花を無視してオレは次の言葉を出した。
「それより壱花、今からオレんち来いよ」
「・・・は?」
今度は目を見開いて口を大きく開けた間抜け顔。
オレの前ではまともな顔できねえのかっ!
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