悪魔のささやき?

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何で本当のこと言わねえんだよ!? 何でごまかそうとすんだよ!? 秋山と何かあったんだろ!? オレに言えねえことでもしてたってことか!? でもコレ以上まくしたてて聞くのも何か格好悪い気が・・・ 「・・・・」 「あっ!りゅっりゅうちゃん! ここの問題がわからないんだけ ど・・・教えてくれない・・・ かな?」 黙ってムスッとしてれば 壱花か遠慮がちにそう尋ねながらオレの方に教科書を向けてきた。 何だこいつ? オレに気を利かそうとでもしてんのか? ますますムカつく! 「・・・・・」 「あっあのっ・・・」 オレは教科書をちらっと見ただけでプイっと視線をそらしてそれを無視した。 しばらくしてから横目で壱花をチラ見してみれば、肩を落としてしゅんとしょげてる壱花。 自業自得だっつの!! 「おいコラ」 「え!?なっ何!?」 何分かの沈黙の後、オレがやっと口を開けば壱花は垂れていた首を起こしてぱぁっと顔を輝かせてオレを見た。 まぁ・・・こういうところは悪くないかもな・・・。 「お前、オレの何?」 「え?なっ何って・・か・・・パ・・・シリ」 「そうだよなぁ?ほんじゃあオレの言うことは何でも聞くんだよなぁ?」 「うっうん!」 「ほんじゃあ・・・・」 秋山のせいでムカつくのに 秋山の言うとうりにするってのは余計腹立つけど!!! 今はこれしか思いつかねえ!! 「お前からキスして」  
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