悪魔のささやき?

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「・・・・・は?」 「今何でもするっつたじゃん!つかパシリのお前に拒否権はねえ!」 「えっ!?あっ・・えぇ!?」 オレの命令にいつも以上に戸惑う壱花。 見てて頬が赤くなってんのがわかる。 そう、こいつがこうなんのが分かっててワザと言ってやったんだ。 だってオレに隠しごととかムカつくしありえねー!! 「早くしろアホ!!」 「えっ!?ほっ本当にやるの!?」 「何でこんな時にウソつくんだよ!」 「だっだってっ」 「はーやーくー」 「えええ~;;」 せかすオレにますます困惑する壱花。 半泣き状態。 「う゛~;;」 小さく唸る壱花の目が 左に泳いで右に泳いで それから何か考えてんのか口に手を当てながら下を向いて、 しばらくしてから口に手を当てたまま視線だけ上に向けてオレを見た。 「・・・・ちゃんとしたら問題教えてくれる?」 「ああ!?まぁいいけど!」 何だ、そのブツブツ交換みたいな条件は。 上目遣いなんかでオレのこと見るからつい返事しちまったじゃねぇかよ。 「じゃあ・・・目、とっととと閉じてて」 「んっ!」 オレはベットの上で胡坐をかいて少し顎を上げて目を閉じた。 「・・・はぁ」 壱花から緊張交じりの溜め息が聞こえてきた。 ギシッ… それから壱花の体重が加わってベットが軋む音。 それから壱花がオレの肩に手をのせた感触。 それからフワッと甘い香がして サラッと壱花の髪がオレの頬辺りにかかって―――・・・ 目を閉じろ? なーんでオレがお前の言うこと聞かなきゃなんねんだよ!! 「・・・・」 「・・・・」 (ふふん!どんな顔してキスす んのかしっかり拝んでや――) 薄目を開けようとしたけど (――――ら?) パチッ! 思わず目が全開。 うっ 「わあああああああああああああああああああ!!!!!!」 ド―――ンッッッ!!! 「きゃっ!」 ゴンッ!  
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