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「は、はぁ!?ちょ!なっ何で泣いてんだよ!?意味わかんねえ!!」
「だっだって~~!!りゅうちゃんに顔見られた~~~!!」
「はぁ~~~!!?」
そこから何かが切れたみたいにワンワン泣き出した。放課後の廊下には誰もいなくて、だから余計壱花の声が大きく耳に響く。
「だっだって!りゅうちゃんあたしの顔がっ・・いっ嫌なんでしょ!?」
「は!?んなこと誰も言ってねえっつの!」
「言ってないけどわかるもん!だって叫んだもん!」
「叫んだぁ!?」
「あっあたしが・・きっ・・・キスしようとしたら思いっきり悲鳴上げた!あたしの顔が気持ち悪かったから突き飛ばしたんでしょ!?」
「え・・・・」
やばい、また思いもしなかったところから面食らった気分だ。
何?オレとケンカしてた間ずっとそうゆうふうに思ってたわけ?
「はっはじめはすっごく恥かしくて!だけどムカついてきて!だけどだんだん悲しくなってきて!もう何が何だかわかんなくなっちゃって!りゅうちゃんにどういう顔したらいいかわかんなくなっちゃって!」
壱花は涙といっしょに止まることを知らないってぐらい、息継ぎするヒマもないぐらい、どんどんどん言葉を並べ立てる。
「ちょっちょっと待て!ちっ違う!」
それを止めさせよとオレが途中で言葉を挟んだけど
「だけどりゅうちゃんとケンカしたままなのは嫌だから!だから仲直りしようと思ったけど!また拒絶されるのが怖くてなかなか声かけられなくて!」
やっぱり止めようとしない。
やばい、ちょっとイラっとしてきた。
「ちょっと待てって!だから違うっつってんだろが~~!!」
「なっ何が違うのよ~~!!?だってそうじゃない!だってりゅうちゃんあたしのこと突き飛ばした~~!!」
「だ~か~ら~!それはお前の顔がかわいく見えて」
「かわいいって誰の顔が!?」
「だからお前の!!」
「だからあたしの―――・・・え!?あたしの!?」
「そうだお前の―――・・・・えっ!?お前の!?」
「「・・・・」」
「「!!」」
やばい、つい壱花と同じテンションになってとんでもないこと口走ってしまった。
そりゃ寛治に素直になれって言われたけど、
けどだからって
ボンッ!!
カァァァア!!
ヤバい。顔が、頭が発火して、爆発した。
(なに素直になりすぎてんだオ
レの口~~~~!!!!!)
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