4752人が本棚に入れています
本棚に追加
/473ページ
「・・・・りゅうちゃんが」
「あ?何だよ!?」
「りゅうちゃんが謝った!!」
「はぁ~~~~~!!?」
「りゅうちゃんがそんなはっきりと謝罪の言葉言えるなんて思わなかった!すっすごい!すごいよ!!」
壱花は困るどころか・・・目がキラキラ輝き出した。
何でそこなんだよ・・・
こいつってホント何かズレてるよな!!
「すごいよ!すごい!録音しとけばよかった!!」
「アホか!くっだらねえこと考えてんじゃねえ!」
何かもうムカつくっていうより・・・・
「だってだって!もう二度と聞けないと思ってた!すごいよ今日!記念日にするべきだよ!!あ!じゃあ一回目も記念日にしとかないと!あ!お兄ちゃんに報告しなきゃ!」
「はぁ~~~」
(バッカじゃねえの・・・)
気ぃ抜けた・・めっちゃ脱力。
「はぁ・・・・」
(何が記念日だっつの!そんなにオレに謝らせたいのか!?オレを何だと思ってんだ!?しかも尊に報告!?このブラコンが!)
脱力して怒る気力はなくなったものの、やっぱりムカつきは残ってて、だから心の中でブツブツ言って、そんなオレの横から
「・・・ふふ」
「・・・・」
(ん?)
小さく笑う声がして、壱花に視線を戻した。
「良かった、嫌がられてたわけじゃなかったんだよね、良かった~へへ」
「・・・・お前」
「ふふ、ん?何?」
「あんまりそんなふうにふにゃふにゃ笑うなよな」
「え?ふにゃふにゃって!?」
マジで、そんな顔してくれんなよな。
そんなふうに笑われると・・・
思わずキスしたくなる。
最初のコメントを投稿しよう!