悪魔のささやき?

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「ダメ!」 ペチッ! 「ぶっ!」 と思って我慢できずに壱花の顔に自分の顔を近づけたら・・・ 拒否られた。 「ちっ。何で?」 「何でって・・ここ学校だし!廊下だし!それに何か・・・悔しいっ!!」 「は?何が?」 「だって今思ったけど!りゅうちゃんがキスしろって言うからしようとしたのに突き飛ばされたんだよ!?何かそれってすごく勝手じゃない!?」 「今更それ言うか!?ふざけんなバカ壱花!」 (普通はそれを最初に考えるんだよっ!) 壱花が『だって~』と口を尖らせて、 オレが『バカ!』って言ってからフンッと鼻を鳴らす。 キスできなかったのはちと、 いやだいぶ物足りない気がするけど・・・ 「おいバカ壱花!」 「バカじゃないってば!~~~で、何?」 「今日は、今日こそは一緒に帰んぞ!!」 「え?」 「なっ・・・仲直りしたんだから!」 「・・・・」 壱花は尖がっていた口を引っ込めてキョトンとした顔をしてから 「うん!!」 満面の笑みで返事した。 うん、 “コレ”が戻ってきた、 それで十分だろ!!
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