色彩

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「好きです」 は? 「ずっと、初めて会ったときから好きでした」 何言ってんの? 相手が違うんじゃない? 「キス・・・してもいいですか?」 いや、うん、答える前にもうしてるから。つかホント何してんの? 「・・・キスだけ?」 「え!?かっ―――きゃっ!」 ドサッ! 「こんな軽いキスだけで俺が満足するとでも?」 いやいや、俺も何言っちゃってんの?つか何で押し倒してるわけ?意味わかんないんだけど。 「ちょっとまっ・・んんっ!」 意味がわからないのに、それすらどうでもよくなってきた。 彼女の指に自分の指を絡めながら深いキスを繰り返す。 初めて聴く彼女の“声”に新たな感情が生まれる。いや、もしかしたら初めからあったのかも。 彼女の膨らみに手を触れた。 瞬間 何かが切れた。 「あっ・・!かっ会長―――」 というところで目が覚めた。 チュンチュンチュン… 外で鳥のさえずりが聴こえる。 「・・・・ちっ。夢か・・・」 最悪。 なんて目覚めの悪い夢。 「・・・・」 (もしかして欲求不満?)
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