悪魔のささやき?

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一番は誰かって?んなもん言わなくたってわかんだろ!! 「あのな~!言っとくけど!この場所はオレが1年の時から使ってんの!!つまり後から生徒会長になったお前が悪い!!嫌ならお前が出てけ!!」 「・・・・・」 ふふん!どーだ!オレの迫力に 押されてとうとう黙りやがった ぜ!!・・・ん?何か呆れた顔 してるように見えるけど・・・気のせいか!! べつにオレがこいつにされたことを忘れたわけじゃねえ。 本当なら顔も見たくないし声も聞きたくないし近づきたくなんかないし!? だけどな~・・・あれだぜ、 あ・れ! 「この時期の昼休みはオレがこの冷房つきの生徒会室を占拠するって決まってんだよ!!」 「・・・・・」 暑さには勝てねえってことだ。 「はぁ~」 ん?さっきより呆れたような表情のような・・・・ま、これも気のせいだな! 少しだけ気分が良くなったオレは足を机の上に放り出したままイスに腰を深く沈めた。 生徒会室の中を冷えた空気が満たしてくれている。 クーラーから流れ出た空気でオレの前髪がサラサラとなびく。 (あ~・・・涼し) オレらの高校はボロいからな、特別な教室と職員室とこの生徒会室にしか冷房完備がされていない。 昼休みには生徒会室は使用されていないことをたまたま一年生の時に知ったオレは、ジメジメ暑い季節からムシムシ暑い季節の昼休みはここで一人極楽な時間を過ごしてきた。 もちろんここの鍵は当時の生徒会長を脅し・・・いやいや、平和的な話し合いをもって生徒会長直々に頂いたものだ! だから誰にも文句は言わせねぇ!! 「彼女とま~たケンカしたわけ?」 「・・・・は~?彼女?なんじゃそりゃ」 黙ってればいいのに、 秋山がまた何か話かけてきた。 うぜ~・・・ 寝る体勢に入っていたオレは目を瞑ったまま適当に返しておいた。 「だから、壱花ちゃんと上手くいったんじゃなかったわけ?」 「!!」 “壱花” その言葉にオレの耳がピクっと反応して、パチっと目が開いた。 「はっ!上手くいくって!?何が!?」 「・・・・付き合ってんじゃないの?」 「はぁ~!?んなわけねえだろ!!あんなの彼女でも何でもねえ!!ただのパシリだパシリ!!!」 そうだ! あいつは昔も今もこれからも ずっとずっと オレのパシリだ!!!
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