鈍色

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ガヤガヤ… ザワザワ… 今日一日の授業を全て終わらせ、帰宅しようとする人でごった返している放課後の下足室。 そこで見つけたでこぼこな2人組。 『いーちかっ♪』 『あっりゅうちゃ―――』 あれが2人の会ったときの挨拶なのか・・・ケンカなのようなそうでないような会話。 『それより壱花、今からオレんち来いよ』 『・・・は?なっ・・・ななな何で!?』 『何でって勉強みてやるって言ってんだよ!』 『えっ!?ちょちょちょちょっと~~!』 『ふふふ・・・』 『りゅうちゃんのバカ~~!』 (何なの!?やっぱり会長が何か言ったのかな!?それで機嫌治ったのかな!?もうわけわかんない~~~!!)   そしてあっという間に俺の目の届かないところまで去っていった2人。 さっそく家に連れ込むなんて・・・瀬田が今から何やろうとしてんのかなんてバレバレ。 だけど コレでいいんだ。 俺の思い通り・・・ そう、 壱花ちゃんなんて・・・ さっさと瀬田にヤラれちゃえばいいんだ。
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