鈍色

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ダン ダン ダン ―――キミがキライで? 『ねー!!今外のバスケットコートで会長がバスケしてんだって!!』 ダン ダン ダン ―――キミが困ればいいってい    つも思ってて? 『えー!!それってちょ~~めずらしくない!?絶対見なきゃ~~!!』 ダン ダン ダン ―――だから瀬田にめちゃくち    ゃにされちゃえって思っ    って? 『うわーすげー;;一人で何人抜くんだよ』 『つか、秋山って運動神経も良かったんだな~』 ダン ダン ダン ―――そうそう、今んとこ全部    思い通りに進んでんじゃ    ん。後は2人がどうなっ    たか聞いて、俺が笑えば    それで終わりだろ?    なのに    どうしてだ?    壱花ちゃんが瀬田に触れ    られて、    壱花ちゃんが瀬田にキス    されて、    壱花ちゃんが瀬田に抱か    れるって考えると・・・ 「――――ッ!!」 『きゃ~~~!!秋山くんかっこいい!!』 『かっこいいけど・・・なんか秋山くんっぽくないね、あのプレイ』 『え?そう?』 『うん。なんていうか豪快で強引で・・・・ ダンダンダンダン―――・・・ ガンッ!!! ・・・・何だか余裕がなさそうな感じ。あんな必死そうな秋山くん初めてみた』 「はぁっ!はぁっ! ~~~~っ!!!」 もうこんなにも 自分がしたことを後悔してる。 「秋山!!おまえすげーなぁ!!ダンクシュート決めるなんてよ!なっ!どーせならバスケ部に・・・」 「っちっ!クソが・・・!!」 「へ?・・・」 ダッ!! 「え?え?ええええ!?あっ秋山~~!!?」 俺はバスケコートに傍に置いておいた自分のカバンを拾い上げて、全速力で校門の方へ走り出した。
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