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メールだって来ないし
電話だって一度もないし
かといって何かオレからすんのもムカつくっていうか・・・
（何でだ！？こんなキモチになってんのってオレだけ！？あいつは思わないのか！？）
何で 何で 何で 何で？
頭の中はそれでいっぱいで
だからやっと壱花と会ったとき
もぅやらないって決めたのに、
それでもやっぱりやっちまったんだ―――・・・
「あっ！壱花～～～～！！！」
「え！？りゅうちゃんっ！？」
昨日、２限目の体育の時、教室で体操服に着替えてそれから寛治たちと移動しようと外に出たときだった。
なぜか隣の隣のクラス、３年C組から壱花が出てくるのが見えて思わず名前を呼んで駆け寄ってしまった。
そん時の壱花の顔はなぜか青ざめていて・・
あれ？何だこの反応？
「お前な～～～！！！」
「ひっ！！」
「何でお前は―――いや・・」
（待てよ！？ここで怒鳴っちま
えば今までと一緒じゃね？いや
いや落ち着けオレ！もぅそうゆ
うのは卒業するってこの前決め
たじゃねえか！ここはひとつクールにだな、もっとオトナな対処をだな―――・・・）
「―――ゴホン！おい、今日の
昼・・・」
わざとらしく咳払いなんかして、だけど出てきた言葉といえば
「メシ買ってきて生徒会室まで持ってこい！！」
いつもと一緒の命令形。何やってんのオレ？バカじゃね？
なんてこの時のオレはこれっぽっちも思わない。
「・・・何で？」
「・・・は？」
今こいつ・・・『なんで』って言った？
「・・・何であたしが生徒会室に行くの？」
おいおい、こいつ２回も言っちゃいましたけど？
な ん で ？
それはオレの台詞だろ？何でお前は―――・・・
「何でって・・・そっそんなのお前がパシリだからに決まってんだろ！！」
「・・・何で？」
「は？」
「・・・何で？」
「・・・・」
ブチッ！！
「ふざけんなバカ壱花～～！」
（ちったぁオレのキモチもわかりやがれ～～～～！！！！）
どうも壱花が関わると発火点が低くなる。
案の定いつものように爆発してしまった。
これじゃあ今までと
まるっきり一緒。
前の状態に逆戻りじゃねえかよ。
ふざけんなバカ壱花・・・！
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