曇り空

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「あ、いっちかちゃああん!」 「お友達も一緒に来たんだ」 りゅうちゃんと鈴木くん、一体どういう状況なのかわからないあたしとコバちゃんに、りゅうちゃん達の奥からツンツン先輩と寛治先輩が声をかけてきてくれた。 ツンツン先輩なんか両手を上に上げてブンブン振って何だかすごく楽しそうだし・・・ますます訳がわからない;; 「あの・・・鈴木くん、一体何が・・・」 あたしが鈴木くんに状況確認しようと声をかければ 「あ!コラ!何で先に鈴木なんだよ、てめえは!!オレは無視か!?ああ!?」 「・・・」 (りゅうちゃんに聞くより鈴木くんに聞いた方が早いからだよ;;) なーんて本当のことを言うとますます怒らすはめになりそうだからそれは控えておいた。 「えっと・・・りゅうちゃん、一体何してるの?」 「ふん!初めっからそう言えばいいんだよバカ壱花」 「・・・・で?何してるの?」 「お前を呼び出したのは他でもねえ!」 りゅうちゃんはそこまで言うと、一度言葉を切ってゴホンと咳払いをした。 そしてさっき鈴木くんにむけられていた右手の人差し指を今度はあたしに突きつけた。 「いいか!今からオレと鈴木はワンオーワンで決着をつける!!お前はそれをしっかり見とけ!!」 「鈴木く~ん、一体何があったの?大丈夫?」 「ってこらー!!何で鈴木にもういっぺん聞いてんだよ!?必要ねえだろーが!!」 「だってりゅうちゃんの説明じゃ意味不明だもん」 (だから初めにまともな答えが返ってきそうな鈴木くんに聞いたのに;;) 「何だとこら~~!!」 「だっだって~~;;」 あたしとりゅうちゃんがそんやりとりをしている少し後ろで鈴木くんとコバちゃんは・・・ 「―――で、何で瀬田先輩とバスケすることになったの?」 「えっえっと、実は~・・・」  
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