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「足元見るね。仕方ないこちらが折れよう。
どうせ当分手に入らないのだし」
考えて見ればそう悪い話でもない。
商売人はリスクを背負いたがらないが、私たちにしてみれば機を狙う必要などなく、いつ使おうと構わないのだから。
代金を支払い店を出る。
結局、各種咒弾以外購入しなかったな。
最先端の咒式理論、技術を組み込んだ咒式具や、今でも一流の実用性を兼ね備えたアンティークは、流石にこの辺りの店では手に入らないということだろう。
咒式店に長居して多少疲れたので、ホテルへ帰った私たちは、今日は解散。ホテルで休むなりホテル周辺をぶらつくなり御自由に、という結論に落ち着いた。
田舎町の空は先程の快晴を巻き返そうとするかのように、薄暗い雲に覆われ始めていた。
小雨でも降るかな?
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