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前方から、ふっ、と風が吹き付ける。 それは、夜の空気と同じように冷たかったが、けして爽やかではなかった。 どさっ、と。 生きるもののいない路地裏に、 何か質量を持ったものが倒れる音が、 ただ 静かに響いた。
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