1 唐突な幕引きに

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視界が黒煙に包まれる。 爆発により生じた突風が過ぎ、もとより吹いていた微風が凪いで視界を明瞭にしてゆく。 並ぶビルや商店が見え、街中だということが確認できる。 甲冑姿や軽装甲の人影が六人、制服姿の人影が二人と消炭が一つ転がっている。 制服を着ているのは警察士だ。 立ち位置から、炭を纏っている巨大な炭もそうだったのだろう。
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