ソルジャー″沢木亮也″

17/17
4人が本棚に入れています
本棚に追加
/34ページ
輝く背景に、一人の美しい女性が立っている 女性は膝に手をつき、こしを曲げて微笑み、何かを話しかけている。 「━━━や…━━うや━━ょうや━━亮也」 ━━母さん…? 女性はそのまま薄く消え始めた。 ━━母さん…母さん…!行くなよ…俺を一人にしないでくれよ…母さん…!! そのまま視界がボンヤリとし、意識が途切れた。 次に目を開き、見たのは眩しい光を放つ蛍光灯がついた真っ白の天井だった。 ━━ここどこだ…俺たしか… 「り、亮也ッ!!」 いきなり隣から自分の名を叫ばれ、思わずビクッとした。 叫んだのは 慶太だった 「よ゙がっだぁぁ゙あ」 「ばっ!?抱き着くな!?そんな大した事じゃ…くさッ!お前何食ってきた!?」 「HAVANERO♪」 慶太は眩しい程の笑顔でグッドサインを送ってきた 亮也はムカついたので思いっきり頭をぶん殴った。 慶太は「いってぇッ!!?」と嘆き、地面をもがく。 亮也はアゴに手を置き、考えた。 ━━なんで病院にいるんだろう 「お前商店街で血だらけで倒れてたんだよ。…亮也が喧嘩で負けるなんて相当強い奴だったんだな。まさか次の犠牲者が亮也だったなんて」 慶太は何故か心を読んだので、またムカついて殴った 慶太は「いったいなぁもうッ!」と言って少し涙を出して頭を抑えた。 「…ん!?次の犠牲者は俺って…俺だけだったのか…周りには!?周りに三人程死んでただろ」 慶太は「んや…いなかったな」といってポテチの袋を開けた。 「でも良かったよ…亮也」 「…それはポテチを食いながら言う台詞か…」 慶太はまさかの言葉に驚き、口からポテチの破片が亮也の顔に飛び立った。 病院には慶太の悲鳴が響いた。 ━━なんだったんだろう…。 …まぁ考えるのは面倒くさい… でも…あの双剣… もうちょい調べるか。 沢木亮也 15歳━━ ━━"聖剣のソルジャー"
/34ページ

最初のコメントを投稿しよう!