転校生

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雅人はポケットに手を突っ込んだまま、あたしに近づいてくる。 「謝れ。」 「何言ってるのか聞こえなーい」 「はっ!!??てめぇはつくづく腹立つ!!」 「だって謝る理由ないじゃんか。」 「この前俺にぶつかったろーが!!謝ったら許してやるよ」 雅人は鼻で笑った。 あたしはまた大きく首を傾げる。 「は?アレはお前のせいでもあるじゃん」 「なんだとっ!!??」 「てか何!?はっきり言わせてもらうけど見た目ダサ過ぎ。それがカッコイイと思ってるなら大間違い」 「なっ…なっ…!!!!」 雅人は信じられないような顔をして口をパクパクさせている。 あたしは話を続けた。
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