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それからフック船長とユイは1時間ほど自分達の状況や体の状態、ユイは自分の記憶について話した。
自分は私立の中学に通っていた事、仲のいい友達と色々な事をした事。
フック船長はそれに声を上げたり、妙に納得したりしていた。
勿論、全て嘘だった。
全ての嘘を明かし、フック船長を殺す時を想像してユイは心を踊らせた。
どうやれば彼に会う事が出来るのか、会えなければこの右手に持ったカッターを突きつける事はできない。
フック船長に聞こえないように、ゆっくりと親指をスライドし、カチカチと音を鳴らせる。
「ねぇ、フック船長~、この壁どうにかならないの?」
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