‐再会‐

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周りの景色はとても早く移り変わる 俺は動いてない 周りが高速で動いているかのような錯覚を感じることもあった ただそんなものも気持ちいい 俺にとってはとても心地の良いものだった 俺は気持ち良く単車に乗って、DVDでも借りて帰ろうかと店に入った 店に入ると店内の明かりが俺の目をつついた 慣れれば気にならないが、暗闇からは少し目を細めた 俺はバラエティーの棚を見ているときに事件が始まった ポンポン 俺の肩に誰かの手の感触 確実に俺に絡んできやがった そいつはマスクをつけて眉毛のない目もとからするどい視線をぶつけてきた ☆「名前言えや。斎藤淳平だなー?」 もう確信したような口調だった答える必要もない ☆「おい!いいもん見つけたぞ」 そいつは大声で仲間を集めるようにそう言った ☆「ちょっと表来いよ」 気持ちよく夜道を走って 気持ちよくDVDを探して 気持ちよく帰ろうかと考えてたときに? お前は絡んできやがったな? 俺は喧嘩には最高なほど最悪に機嫌を悪くした
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